編集技術

カラコレ・カラグレの違いとLumetriスコープの活用方法を解説

 

どうも、ひろみです。

 

突然ですが、あなたに問題です。

 

 

第1問。

案件の中には

複数台のカメラ(マルチカメラ)で
撮影した動画素材を

編集しなければならないときがあります。

 

もしくは1つのカメラで
撮影していますが

屋内で撮影したものと、
屋外で撮影したものに

動画素材が分かれている場合もあります。

 

 

カメラや場面によって違う色味を
整える(もしくは均一にする)ことを

動画編集業界では何というでしょうか?

 

 

第2問。

演出によっては

わざと色味を変更することもあります。

これを動画編集業界では
なんというでしょうか?

 

 

正解は

第1問目が『カラコレ』で

第2問目が『カラグレ』でした。

 

 

あなたは

『カラコレ』と『カラグレ』が
わかりましたか?

 

問題に正解できなかった方は

補習として
この記事を最後までご覧ください。

 

 

カラコレとは

 

『カラコレ』とは
撮影時の色調を補正することです。

『カラーコレクション』の
略称でもあります。

 

複数のシーン間の色味を合わせて
違和感が出ないように

動画編集者が調整します。

 

例えば↑のような色味を
↓のように修正したり

 

映像が白くなりすぎている箇所
(白飛び)や

映像が暗すぎる箇所
(黒潰れ)も

カラコレをするときに修正します。

 

修正方法については

『カラコレもカラグレも
Lumetriカラーで!』の章で

お伝えします。

 

カラグレとは

 

『カラグレ』とは演出内容や
映像の雰囲気に合わせて

映像に色を付けくわえることです。

 

『カラーグレーディング』の
略称でもあります。

 

例えば↓画像のような

ピアノを弾いている人の
映像があるとします。

 

 

その映像の赤の色味を強くして

「赤い照明の中で演奏するピアニスト」
のようにします。

 

 

赤色が強くなるだけで

一気にシックな雰囲気になったと
思いませんか?

 

『カラグレ』をする際は

『カラコレ』で色調補正をした後に

『カラグレ』で色を
付けくわえるようにしましょう。

 

カラコレ、カラグレはLumetriカラーを使う

 

この『カラコレ』と『カラグレ』は

両方とも『Lumetriカラー』という機能で
することができます。

 

場所は

エフェクトパネル>ビデオエフェクト
>カラー補正の中に

『Lumetriカラー』があります。

 

 

Lumetriカラーを使う場合、

動画素材に直接Lumetriカラーを
適用してもいいのですが

 

おススメは調整レイヤーに
Lumetriカラーを適用することです。

 

 

こうすることで、
直接素材を触らなくていいですし

何より、調整レイヤーのトラックを
目のマークをクリックすると

Lumetriカラーの適用前の映像を
すぐに確認することができます。

 

↑目のマークをクリックすると
↓Lumetriカラーの適用前が見れる

 

Lumetriカラーでは
6つの項目があり、

 

 

基本的にはカーブを使用します。

 

 

このカーブの機能は
以下の色味を調整します。

✅明るさ

✅赤(R)

✅緑(G)

✅青(B)

 

左上に線を持っていくほど
色味が強くなり

 

 

右下に線を持っていくほど
色味が弱くなります。

 

 

Lumetriカラーには他にも様々な
色調整方法があります。

興味のある方は
ぜひ、別の機能も触ってみてください。

 

白飛び、黒潰れはLumetriスコープで確認

 

素材映像が明るすぎて
白飛びしていたり

逆に室内の撮影で
黒潰れをしているときがあります。

 

ですが、人によって
映像の見え方が違うので

『これは黒潰れしてない』
と、意見が分かれるときがありますよね。

 

 

そんな時はLumetriスコープパネルを
使いましょう。

 

Lumetriスコープパネルが
画面に無い場合は

ウィンドウからLumetriスコープを
選択して

パネルを表示しましょう。

 

 

Lumetriスコープパネルを表示すると
↓の画面が出てきます。

 

 

↑の画像の左の数値に注目してください。
0~100までの数字が並んでますよね。

これが白飛び、黒潰れの
判断に役立ちます。

 

 

例えば、↓の画像。

 

 

明らかに白飛びしていて

左の男性の体型が
わからなくなっていますよね。

 

Lumetriスコープを見てみると
100のところに白色が集まって見えます。

 

今度は↓の画像を見てください。

 

 

こちらは黒潰れをしていて

女性の下半身が黒色と同化して
しまっています。

 

Lumetriスコープを見てみると
0のところに白色が集まっていますよね。

 

 

もうお分かりかと思いますが、

 

白飛びしている箇所は

Lumetriスコープの100に
色が集まって、

 

黒潰れをしている箇所は

Lumetriスコープの0に
色が集まります。

 

 

ですので、カラコレをする際や
白飛び、黒潰れを解消するときは

 

↓画像のように、

Lumetriスコープの
100と0に色の靄がつかないよう

調整しましょう。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

✅映像素材の色味を調整する
『カラコレ』

✅映像に色味を付けて、より魅力的にする
『カラグレ』

✅色調補正に便利な
『Lumetriスコープ』

の紹介をしました。

 

 

色の世界はハマりだすと
本当に沼ですので

興味のある方は
ぜひ勉強してみてください。

 

 

 

最後までご覧いただき
ありがとうございました。

 

 

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